鈴木 貴博
■30年目の破壊
1981年にソニーがマビカという今のデジカメの元祖とも言うべき商品の試作品を発表したときの市場の反応も同じだった。将来デジカメの時代が来ると騒がれる一方で、写真の市場はそれからもフィルムを使った銀塩カメラがずっと主流だった。
1990年代に入った頃、大手フィルムメーカーの役員に、「そろそろ危機が迫っているんじゃないですか?」と訊ねてみたが、そのときも答えは「知ってるよ」「あんなのおもちゃだよ」だった。
1995年にカシオがQV-10という初のデジカメのヒット商品を発売した。画素数は25万画素まで増え、パソコンに画像が取り込めるのが特徴だった。
この頃になってようやくトップが危機感を口にするのだが、その意見ですら、「デジカメは発展するだろうが、市場としては高性能のフィルム方式のカメラと、低性能のデジカメが棲み分けることになる」と断言していた。
みなさんもご存知の通り、「棲み分ける」などという話は幻想で、2000年代に入ってカメラはプロ向けも含めすべてデジカメに置き換わった。世界最大のフィルムメーカーだったイーストマンコダックは2012年に連邦破産法を申請した。マビカが発表されてから30年後である。
インターネットが商用化されたのが1990年代初期。この当時、流通が劇的に変わると騒ぎになった。旅行会社や書店、窓口で株を販売する証券会社はいずれなくなり、これからはインターネット企業の時代だと言われた。
2000年にインターネットバブルが起きて、バブルははじけた。
「インターネット企業なんて所詮幻想だよ」と言われたものだが、20年後の2014年になってみると実際にリアルな書店や中小の旅行会社の方が街角から消えていった。やはりインターネットはおもちゃではなく脅威だったのだ。
■イノベーションの技術サイクルは不変
ここでの問題はAIだ。
猫と人間を区別できる学習能力を備えたAIが出現したのが2012年だとすると、20年後の2032年には、おそらく人間よりも賢い「AI上司」が人間から仕事を奪う現実の脅威になっているはずだ。
そしてその5年前、つまり2027年くらいの段階ではまだ人型のAIを人類は「おもちゃだよ」と言って*にしているだろう。カシオのデジカメがフィルムメーカーの幹部に*にされたのと同じ現象が起きる。
実際今から5年前、囲碁や将棋のソフトも同じように人類から*にされていた。
「あんなソフトウェアにプロの棋士が負けるはずがない」と。
仮にソフトが棋士に勝つ日が来ても、それは計算力で勝てるだけで、思考力でAIがプロ棋士に勝つとは誰も思わなかった。技術の進化や学習能力とはそのようなものだ。AIの場合、1年前は幼稚園児並の思考しかできなかったものが1年で人類よりも頭がよいレベルへと変貌する。
イノベーションの技術サイクルは過去、ペニシリンや化学繊維、コンピュータからロボットまですべてにあてはまってきた。20年後、そして5年後というのは、バカにしていたオモチャが化け物に変貌するまでには十分な期間なのである。
■30年後までに50%~90%の仕事が消滅
オックスフォード大学も、マッキンゼーも、多くの科学者と経済学者も、今からそれほど遠くない未来に50%から90%の仕事がAI(人工知能)とロボットに奪われて消滅すると予測している。
人類と同等の能力を持つAIが登場する日のことをシンギュラリティ(技術的特異点)という。
ITの世界には集積回路が指数関数的に能力を上げ、コストが下がっていくという、「ムーアの法則」がある。その法則をより一般化して捉えることで、2005年にフューチャリスト(未来予測の専門家)のレイ・カーツワイルはそのようなシンギュラリティは2045年に訪れるのではないかと予測した。
2016年はAIにとってエポックメイキングな年だった。カーツワイルの予測に向かってAIの進化がひとつのハードルを越えた。AIが「深層学習」(ディープラーニング)の能力を身につけたことで、最も難解な頭脳ゲームと言われている囲碁の世界で人工知能は人類の思考能力を超えたのだ。
(>>2につづく)
(出典 gendai.ismcdn.jp)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52465?page=2
★1:2017/08/18(金) 19:04:54.66
https://asahi./test/read.cgi/newsplus/1503050694/
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>>1
絶対にそれはない
>>1
画像のロボに勝てる気がしない
>>70
関節決めろ イッパツだ
>>70
人型である必要も無いよなw
>>1
マジレスするとAIが活躍する時代は同時にベーシックインカムが普及する時代。
AIに仕事奪われて人が働けないなんて事態は国が破綻する。
企業もAIに仕事させて生産しても肝心の消費者がいなければ立ち行かないのは明らか。
AIを導入した企業に対して国は人件費に匹敵する税を徴収して国民に分配するだろう。
ロボットには出来ない仕事ってなんだろう
たしかに腕の良い料理人の価値は上がりそうだな。
あと祭りのテキ屋もロボットには無理か。
>>23
ロボットがプログラムを書けるようになったら、ロボットは人間なしで生きていけるようになる。
>>58
案外そうなるのが早いんだろうな
>>58
ベーマガ読んでるアシモを想像した 可愛かった
介護はもうAIにすべきだわ
人間相手だとあーだこーだと文句や注文つけてわがままを言う老害多過ぎる
>>30
肉体労働や介護はそうするべきだね。
なんなら教師などもいいかも。
変な思想がなくてね。
大学の時分、
経済学の講義において、俺はこう発言した
「ロボットを大量導入すれば企業の利益は最大化され、人件費を抑制できる」
教授はこう答えた
「労働者の雇用は企業の社会的道義であり、労働者を含めた消費の循環こそ経済の源だ」
今はどうか?
労働者自体が低賃金の整備もされないロボットだ。
教授よ、俺の方が経営者向きだな。
>>31
でも教授の意見のほうがマクロでは正しいな
>>81
教授が向いてるのは役人とか政治家だ
理想主義だからね
完全にロボット化できれば人間は働かなく遊んで暮らせるのに
資本主義と貨幣経済に洗脳されつくした奴隷が
「仕事がなくなるう!!!!!!!!!」と大騒ぎして支配層をアシストとか滑稽過ぎてわろたw
>>34
その支配層である資本家がAIやロボット技術を推進してる中心にいるんだけどな
>>65
貧民に施しをしたくないんだろう
>>65
彼らは開発に負けたら終わりだしな
当たり前だよ
だが庶民に暴動を起こされても困る
バランスをとりつつ雇用は消えて
庶民には生存権だけが残るだろう
(出典 i.imgur.com)
これ見たら最初は笑えるけど
何度か見直してるうちに真顔になってくると思う
上のものをおくのに邪魔なものを手を横に乱暴に払って置く動作とか
そのあいだに足と腰のよたよたする部分とか、驚くほどよぼよぼになった老人の動きに似ている
こんな曖昧な動きが出来るようになってるだなんて本当に恐ろしい
>>42
そのBostonDynamicsもいまやソフトバンク傘下だし、孫正義の予言通りに時代が流れているね
>>59
なお、ペッパーくん
教育と医療とそのロボット絡みの仕事はまだまだ人間だろうよ
>>46
現時点でも内科のような診断はAIのほうが優れてるというな
>>53
ありゃーそうだったのか
>>46
医者はAIに駆逐されて、患者の心を癒す係りの看護婦が残るという見通し
>>46
医者はいらない。
下の世話とか、注射打てる看護師で
足りてる。今、20代で医者とかお先くらいな
なぜロボットが必要かというと、
低賃金で文句言わない労働力が必要だから。
移民や奴隷労働者がいればロボットは不要だろ
日本はそいつらがロボット役だよ
>>84
人間は一日の労働時間が決まっているし賃金が安いと働かなかったりする
その点ロボットは24時間働けるし人権もないから価格に折り合いがつけば
一気にロボットに置き換わるだろうな
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